歴史と由来

曹洞宗 湖月山 法心寺の由来

当寺は永正年間(1504~1520年)に建立しました。当時は天台宗で小室院と号していましたが、廃寺になりました。その後、永禄年間(1558~1570年)に河越・養寿院二世の学山存益大和尚が当寺を曹洞宗として再建し、本山へ転住しました。そうした縁から、後には養寿院四世の旨明梵的大和尚が住職になりました。当寺が再建された頃、現在の今成から石原にかけての一帯は湖水であり、養寿院から小舟で上山した僧が湖面に映った月影を賞美したことから「湖月山」という山号が名付けられたといわれています。また当寺に喜捨して再建を援助したという地頭の水野多宮守重の法名が「芳心」で、法益して「小室院殿月叟法心大居士」となったことから「法心寺」という寺号になったと伝えられています。なお、当寺の本尊は聖観世音菩薩です。